タイ古式マッサージの話

タイ古式マッサージは、やる側が受ける側の身体を動かしながら、おしゃべりをする参加型のボディワークです。

身体を動かしながら、自然治癒力や四大要素の１つとされる「風」の作用を用いて、心と身体の症状を改善します。風は気（思考や感情）に影響を与え、気は風を感知します。タイ古式マッサージの目的は気と風の融合と調和です。
コロナや母親の介護などで開店休業状態となった時、空いた時間にはじめたピラティスで気の感覚がわかるようになると、よりタイ古式マッサージへと近づくようになりました。

身体中にはセンと呼ばれるエネルギーラインが存在しています。センを流れるエネルギーのことをタイ古式マッサージでは「風」と呼びます。私達には気のエネルギーも流れていて、風が気（思考や感情）に揺さぶりをけることで心と身体が軽くなります。

タイ古式マッサージでおしゃべりをしている時は自然な呼吸です。呼吸を意識せず、コントロールすることのない自然な状態で空気を体内へと取り込むと空気は風となります。口伝伝承で受け継がれてきた風を扱う技法を伝承していくために、これからは2人で行う「タイ古式マッサージ」だけではなく、ご自身で風を見つけながら心身を調整する「タイ古式セルフケア」や、スクーリングでタイ古式マッサージの実技・実践にも注力していこうと思います。

言葉だけではなく、五感を通してやってくるサティ（心地よさ）を何度も何度も見聞きして、お客様と共有していくうちに、私自身（気）と自然の流れ（タイ伝統医学では四大要素の火、土、水、風）を信じられるようになりました。
センを通る風が思考に揺さぶりをかけて、過去の記憶や感情を水に流して、本当の自分としてやりたいことややるべきことに火がつくと、本来の自分の道を歩んでいけるようになる。少しおおげさかもしれませんが、私の気はそんな風になりました。

私達は自然の影響を受けながら自然と共に生きています。風を感じつつ、今気になっていることをつらつら話しながら、時と時を繋いでいくタイ古式マッサージをぜひお試しください。